俺のものになってよ


「美玖?」


「いるって言ったら?」


「…は?」


「もしあたしに好きな人がいるって言ったら、どうする?」



まさかの予想外すぎる返答に思わず体が固まる。


冗談か?一瞬そう思ったけど、その瞳は真剣だった。



まじかよ。



まあでも、今まで美玖にも世話になった分、今度は俺が借り返すか。



「どうって、まあ応援してやるよ」


「…まじで?」


「まじまじ」


ふぅと、息を吐き俺も購買で買ったコロッケパンを一口かぶりついた時




「じゃあ、その好きな人が俊だって言ったら?」



「──────ゴハッ」




ちょうど喉にあったコロッケパンがあまりの驚きで詰まる。



ゴホッゴホッ、と止まらない咳に見かねた美玖が紙パックのいちごオレを目の前に差し出した。


それを受け取り口に含めば、甘ったるい味と潤いが流れ込む。



なんとか収まりばっと横を向けば、相変わらずすました顔のこの女。





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