お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
プロポーズを受けた勢いで、不安に思っていたことを口にしていた。
潤希さんの私を見つめる目が不思議そうに揺れる。
そして、今まで見た中で一番穏やかで優しい笑みを浮かべた。
「それは、俺が、里咲に恋したからだよ」
そんな返事が返ってくるとも思えなかった私の目に、じわりと自然に涙が浮かぶ。
「そんな、こと……」
「信じられない?」
潤希さんが嘘を言っているとも思えず、咄嗟に首を横に振る。
「本社に籍を置くようになってから、社内でよく、里咲が仕事をしてるところを見かけてたよ。いつも丁寧に一生懸命仕事をしているのを、こっそり見てた」
「えっ……」
「だから、いつも断ってた縁談の中に、里咲の写真を見つけた時、運命なんて言葉がよぎった」
潤んでしまった目で、今まで明かされなかった話をしてくれる潤希さんをじっと見上げる。
潤希さんは、手にしていたリングを私の左手の薬指にはめ、「ぴったりだ」と呟いた。
「好きだよ、里咲。結婚しよう?」