お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
現れた海外の高級車に乗せられると、運転席に乗り込んだ成瀬副社長はすぐに車を出した。
ピカピカに磨かれた白い車体が眩しい。
「あの……お忙しいのに、わざわざお迎えにきていただいて、ありがとうございました」
「ごめんね、連絡もらう前に行っちゃって。急がせちゃったかなと」
「いえ! そんなことは全く」
ちょうど連絡をしようと思っていた矢先だったから、タイミング的には見計らったような具合だった。
「でも……私なんかのところに成瀬副社長がいらしたら、何事かと騒ぎになってしまうかと……」
すでにさっきその騒ぎになりかけていた。
明日、目撃していた人から追求されるのが恐ろしい。
「なんか、って、どうして? 俺が須藤さんを連れて帰ろうと、何も問題ないでしょ」
「え、えと……」
「だって、もう婚約者なんだから」
さらりと当たり前みたいに言われて、思わず運転する横顔を凝視していた。