お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
私の気持ちを完全に察し、潤希さんは完璧に言い当ててしまう。
それ以上の言葉が見つからず黙り込んでしまうと、潤希さんは「里咲?」と初めて私を名前で呼んだ。
その声が優しく、表情は穏やかで、胸がキュッと締め付けられた。
「そんな余計なことは考えなくていい。里咲は、俺の奥さんになる心の準備だけしていれば大丈夫だから」
真っ直ぐに私を見つめる潤希さんの目から、吸い込まれていくように目が離せなくなる。
顔や耳や首、身体が熱くなっていくのを感じながら、「わかりました……」と答えた声は聞き取れないくらい小さかった。
行き遅れてしまいそうな自分に焦りを感じて、婚活パーティーや合コンに積極的に参加してきた。
結婚して、人並みの幸せを手に入れたい。
そう思ってきたのに、いざ結婚を目の前にして、今の私は不安ばかりが募っている。
それは、潤希さんのような人にどうしてこんな風に言ってもらえるのか、わからないから。
そして、何より自分に自信がないから。
どうしたらいいのかわからない気持ちを誤魔化すように、また美味しいワインをコクコクと流し込んだ。