お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~
『午後、今日は半休取るように手配したから』
一緒に住もうと言われたディナーから一夜明けた、翌日の昼休み――。
社食でランチをし、食後のコーヒーを買っていこうなんて思っていたタイミングで、潤希さんから着信が入った。
緊張を高めて通話に出ると、いきなり午後半休の知らせ。
話によると、潤希さんが総務部の部長に直々に私の半休を申し出たらしい。
休みにした午後の時間、自分に付き合ってほしいと言われたのだ。
「急に驚かせちゃったね」
「いえ……でも、半休ということは、お仕事ではないということでしょうか?」
潤希さんの車で社ビルを出てから、お休みを取った理由を問いかける。
運転をする潤希さんは、「うん、もちろん」と、どこか楽しげに声を弾ませた。
「でも、まだどこに行くかは秘密にしておく。楽しみにしてて」
新宿から車を走らせ数十分。
窓から見える道行く人々がオシャレな雰囲気の人ばかりになってきて、車はやがて表参道へと出ていく。
大通りを小道に入りすぐの駐車場へと入ると、潤希さんは車を停めて降車した。