犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



というより、ここに連れてきてくれた人が美和の可能性だってある。


私がなかなか歩かないし、家まで送るのももう大変だし、ホテル代は全て私に持たせてやろうって魂胆で近くのホテルに泊まったのかもしれない。


うん。そーゆうことだ。きっと、そうだ。



私は言い聞かせて、背中に感じる人の気配を明確にするために、振り向くことを決意した。
よし、と覚悟を決めて布団をそっと自分から浮かせる。
右に向こうとした瞬間。

「ん〜。」

隣から聞こえてきた声によって、私の期待は一気に崩壊を迎えた。


男だ...。


完全に男だった。




私、もしかして本当に...?
なんて思いながらも相手が気になって仕方ない。
三宅くん?
いやいや、彼は硬派で定評のある男性。
有り得ないか。



ううー。もうここで考えてても仕方ない!
こんな所でグズグズしてて、相手の男性が起きてしまってバッタリなんて、それこそ本物の地獄だわ。




そう意を決して、私は恐る恐る後ろを振り返った。



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