犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



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「で、逃げたと。」

「はい。」

「それは...黒よりのグレーだね。」

「だよね...」



タクシーで家に帰ってとりあえず頭からガーッとシャワーを浴びた。
昨日の自分の所業をいたいほど反省して、今朝のことを思い出した。



そう言えば、浅香の寝顔見るの初めてだったな…寝る時まで本当に嫌味なほど綺麗な顔してた。ってなにドキドキしてるんだか。


今はそんなこと言ってる余裕なんかないと自分を少し叱って、お風呂から出ると、通知だらけの携帯を見た。



『不在着信 8件 : 武部 美和』


夜の間に4回、朝に4回も美和が電話をかけてくれていて、さらに電話に出なかった私を心配して、

『結菜〜!大丈夫だった???
朝起きたら連絡ちょうだいね?』

とメッセージまでくれていた。



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