犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「私全然可愛い系じゃないし、参考にならないと思うけどいいの?」
「うん!せっかくだし、守屋さんの好きな感じが知りたい」
そんなに自分のことについて話すのが得意じゃないけど、こんなにも真っ直ぐに聞かれたら答えなくちゃいけないような気がしてくる。
「私は...」
おそるおそる言葉を切り出してお店に入った時から1番気になってたポーチを手に取った。
それは、三宅くんの妹さんに選んだのとは全く違う雰囲気のものだった。
藍色ベースの生地に赤や白の大きな花があしらわれている。
「それか〜!
確かに、妹のと全然違うけど守屋さんっぽいね。大人っぽくて」
うんうんと頷く三宅くんにやっぱりどこか気恥しい思いを隠せない。
恥ずかしい空気に耐えきれなくなってつい、アハハとおどけてみると、三宅くんが「そうやって照れるのもほんと可愛いよね」と爆弾発言を残してレジに向かった。