犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



「ありがとう」


「いやいや。こちらこそ付き合ってくれてありがとう」



こんな素敵な男性と私みたいな女が一緒にいていいんだろうか。と不安になるくらい三宅くんは素敵すぎる。



たくさんの女性が言い寄ってきてるはずなのに、この前の飲み会で、
『俺は自分が好きな子には振り向いてもらえないタイプなんだよな〜
映画で言ったらヒロインには選ばれないイイヤツ的な?』
と半ば自虐っぽく笑ってた。



三宅くんに告白されて断る女性なんているの?と甚だ疑問だけど。




そんなことを考えながら私は靴下を脱いで久しぶりに履いたスカートをめくった。

素足の先には1ヶ月ほど前に塗ったベージュの色気もなにも感じられない所々はげかけたネイルが見えている。
こんなことなら足の爪も可愛くしてこればよかったな〜。温泉旅行と聞いていても、そんなこと考えもしなかった。


ステキ女子との違いはここか。と自分の女子力のなさを痛感しながらすっと足先をお湯につけた。




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