犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



「それは私も分かってることだよ。
それでも私、浅香のこと忘れられない気がするの。

だって、ここまでずっと忘れられなかったわけだし。最低は百も承知で好きだから...。」




私の言葉にほかの3人は言葉を失っていた。
なんだかパッとしない空気が流れて思わず下を向いてしまう。



隣の柳原さんのしっかりと綺麗な赤いネイルを施してある色気たっぷりの足が目に入る。
やっぱり女子力ってこういう細やかなところに出てくるものなんだろうな…。



私はこんなにハゲハゲのネイルなのに。
それに、私が気がついていないだけでもっともっと女性らしい点が欠けているかもしれない。
でもそんな私のことも気にせず三宅くんは可愛いと言ってくれた。
好きだって言ってくれた。


まぁまだ完全に私を理解しているとは言えないけど、酔っ払ってグダグダ言ってる私の姿を見てもあんなふうに受け止めてくれる彼ならきっとすごく私のことを大切にしてくれるんだろうな。


でも反対に浅香は意外と繊細で、鋭くて、細かいから私のこういうところを見て、許してくれるのかは疑問だし、まず女として見てくれるのかも疑問だ。まぁ、キスされたけど...


それに私なんかよりももっともっと女子力の高い女の子たちと遊んできたなら、付き合ってもすぐに捨てられるかもしれない。




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