犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
浅香が家に居るならなんで会社の近く?って思ったけど、それも私への気遣いなのかもしれないし、早く会えるならその方がいい。
そう思って私は高台へ向かった。
芝生敷き詰められている高台からは、綺麗な夕日が見えていた。
これが夜に変わったらオフィス街の灯りがイルミネーションみたいになって綺麗に見えるんだろうななんて、想像した。
会社からすごく近いのに、滅多にこんなところ来ないからこんなに綺麗な景色が見渡せるなんて知らなかった。
ここからの夕日をなんとなく、忘れたくなくて私は携帯で写真を撮った。
「ここ、綺麗だよな」
どうやったらこの綺麗さが伝わるんだろうって必死に景色を撮っていると、下から上がってきた浅香に声をかけられた。
「浅香...」
「どーしたんだよ。会って話したいって。
電話じゃわかんねぇほど複雑な仕事はねぇと思うけど?」
呼び出したことに対して、すごく不思議そうに浅香が語っている。
そんな浅香にを私は意を決して言葉を紡いだ。