犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
「私ね、浅香のことが大っ嫌いだった。
朝ギリギリに来て、だらしないくせに仕事はサラッとこなすし、女の子には適当でチャラチャラしてて...要領よくなんでもスカして成功させてる、そんなアンタが嫌いだったの。」
私の言葉に浅香は「すごいイメージだな」と参ったように笑って頭の後ろに手を置いた。
そんな浅香を見ながらも私は言葉を続けた。
「でも今では仕事は努力の上の結果なんだって知って尊敬してるし、特定の彼女作らないならそれでもいいかって。
他の子の相手するくらいなら.......
私にしてよって思うくらい。浅香からのキスも。関係性なんかもういいやって思えるくらい。浅香が大切な存在なの。」
自分の思いをしっかり言えてることに驚きながらも、浅香の反応を見るのが怖くて、私は下を向いたまま言葉を続けた。
「ちゃんと言っておくけど、私は付き合ってもない男の人とラブホテルでその...そうなるのも。
あ、あんなふうにキスするのも...
初めてだから。浅香とだけだから。
福岡行く前にどうしても話しておきたかったの。いつ行っちゃうか分かんないから…
このまま福岡と東京で離れ離れになるのなんて嫌だし。
...........でも、私は福岡に行っても、アンタのことその.....」
好きで居続けられる自信あるから。
その言葉がなかなか出てこなくて苦戦していると、
「ちょちょちょ.......ちょ待って?」
と混乱した様子の浅香が話を割り込んできた。