犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
なんて1人で勝手に納得していると、
「お前ってさ、毎日なんのためにメイクしてんの?」
ビール片手に何気ない顔つきで浅香が話を振ってきた。
......いや、話題を提供するにしても、
なにその話題。
めちゃくちゃ失礼すぎやしませんか?
なに?私がメイクしても大して綺麗になってないけど?って。そーゆう意味ですか?
浅香くん。
「アンタって、時にサイテーよね。なんなのそれ、嫌味?」
イライラをむき出しにした私が、
そんな言葉と共にだし巻きを勢いよくパクッと口に入れると、あぁ。と浅香は1人で納得してケタケタと1人で笑った。
「なによ。ほんっとアンタって失礼!」
「いやいや、違う。俺の言い方が悪かったって。
限定コスメの件で、俺は女性がどんな気持ちでメイクしてるのか、さっぱり分かんねぇから、守屋に聞いてみたってだけだ。
別に、守屋が考えてるような嫌味を含んだつもりはないんだけど。
まぁ、俺の言い方はそう聞こえても仕方ねぇか。すまん。」