犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



「どうせ同じ線に乗るんだし、目的地も一緒なら一緒に行こーぜ?」



なんて浅香の超妥当な意見の元、こうなってしまったわけだけど…。


ひとりの時間がない!


これから、『なごみや』に到着してから家に帰るまで...

私はこの男とずっと一緒にいなければならないのだ。



金曜の夜なのに、なんて窮屈な時間...。


というか、何が楽しくて2日連続も浅香と飲まなきゃいけないんだよ〜!!


私のそんな不満も気づいているのか、気づいていないのか…。


とりあえず、私の隣を歩く浅香は朝の不機嫌が嘘かのようにご機嫌だった。




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