犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
結局そのまま、なされるがままの状態でオシャレなレストランでランチを済ませ、
前から見たかったというアクション映画を一緒に見て、ひとつのポップコーンを2人でつつき...。
完全なる王道デートをした私たち。
その都度に見られる細やかな気遣いも、優しさも。
たまに彼の甘い低音ボイスにのせて呟かれる胸がキュンとするような言葉も。
とにかく今日の私には、その全てがズキュンズキュンと突き刺さる。
こんなことがあっていいものだろうか...。
昨日まで、今朝まで憎たらしかった同期の浅香にこんな感情を抱くなんて。
いや、ダメ。完全にタブーだ。
そうよ。守屋、思い出すのよ。
コイツは女慣れしたただの女たらし。
ヤツの軽い言動に騙されちゃいけない。
いつもの私に戻るんだ!守屋〜