犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
.....いきなり過ぎて、私の回転数があまり早くない頭ではイマイチこのテンションについていけない。
「さ、守屋さん!
もうそれで終わりですよ?
私、守屋さんがそれ作ってる間に席に並べていくので早く帰りましょ?♡」
予想外すぎる展開に私が手を止めていると、言いたいことを言い切ってすっきりしたような愛華ちゃんにいつの間にか舵を取られるような状態になっていた。
あー。なんか、一気に疲れた。
今日は真っ直ぐ大人しく、家に帰ろう...
いつも通りの帰り道のはずなのに、今日はかなり長く感じる。
やっとの思いで家に着くと、とりあえずお風呂を洗ってすぐにお湯を張る。
洗濯物をボンボンと取り込んで畳んでいると、ピピーとお湯が溜まったお知らせ音が流れた。