秘匿されし聖女が、邪に牙を剥ける時〜神殿を追放された聖女は、乙女ゲームの横行を許さない
ローズマリー令嬢が現侯爵の落胤ではないかという話は有名だが、大聖女様の様子から、少なからずとも齟齬がある部分があるのだということがわかった。
恐らくこれは……アフロディーテの末裔というのも、無い話なのだろう。だって、元々存在しない。アフロディーテというお風呂の女神は。
ーーまた、話に戻るが。
侯爵令嬢としての人脈作りと貴族のなんたるかを学ぶために、学園に入学したローズマリー。
そこで、ローズマリーは五人の『攻略対象キャラ』という人物と出会うことになるのだ。
未来の国王、王太子殿下・エリシオン。
聖騎士の卵、ルビネスタ公爵子息・アルフォード。
宰相の甥、エスメルド侯爵令息・イプサム。
騎士団長の次男、オパル伯爵令息・ステファン。
外交担当大臣の嫡男、サードニクス子爵令息・グランドル。
……この五名の中から一名、『るーと』とやらを選び、攻略対象とさまざまないべんとというものを乗り越え、悪役令嬢からの虐めにも立ち向かい、親密度を上げてすちるをげっと、ということをしていくらしい。