イジワル御曹司と契約妻のかりそめ新婚生活

問い詰める。普通の夫婦なら、それで良いのかもしれないが、そもそも私にその資格はないから困っている。
ぱく、と卵焼きを口に放り込む。


郁人の好みに合わせて、甘くするようになった卵焼き。
それを味わっていると、段々と恨み言を言いたくなってきた。


他に女の人がいるなら、必要以上に近づいてきて欲しくなかった。
私のお弁当が食べたいって言うくせに、図書館に行くと言えばついて行きたがるくせに……郁人から手を握ってきたくせに。……キスだって郁人からだったのに。


そう、いつだって、郁人から。
その事実に気が付いて、お弁当をつつく箸が止まる。


「……私って、ダメだなあ」
「は?」

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