病み魔女の初恋?はすっごく心配なのです!

ユズカさんからの教材…!?

「あ、そうそう。亜理桜さん。」
ん?今度は…

「どうしたんですか?ユズカさん。」

「亜理桜、これ、魔女学校の教材。」
きょ、教材!?

「わぁ!いいんですか!?」
嬉しい!

「いいに決まってるでしょ、持っていきなさい。すごく優秀な病み魔女さん。」
優秀、って…優秀…!
って絶対なれるわけがないじゃないですか!
ユズカさんっ!詐欺は犯罪ですよぉ!?

「あ、ありがとうございます!」

「いえいえ。それほどでもないわよ。逆に、
それくらいしか私にはできないわ。」
逆に、じゃないですよ~!逆にしても充分です!
すっっごく幸せですよ!

「充分ですよ、ユズカさん!ありがとうございます!」

「…困ったことがあったら。」
え…?

「私に、何でも言うのよ~!」
…!?

「は、はい!ありがとうございます!」
涙が出る、とはこのことか。
久しぶりに目が潤った。
私は涙を堪える。

「ふふ、私は味方なんだからね!」
ゆ、ユズカさんっ…!

「あ、ありがとうございます!本当にありがとうございますっ!!!!」

「そそそんなに…お礼の言葉、連呼しなくてもいいのよ?」


「あ、すみません…それくらいしかできなくて、つい…!ごめんなさい!」

「亜理桜…!」

「ふふ、それじゃあ失礼致しますね!
ユズカさん!」

『ガチャン』

ふふふ♪
人生、いいことあるのね♪
ユズカさん、いい人だなぁ。
魔界って、案外いいところ♪
住んじゃいたいな♪
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