洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
暗い蒼の粘液が悲鳴を上げる間もなく三人の傭兵たちを足下から頭まで全部呑み込んで溶かして消し去る。

私はそれを眺めてから、「あ、」と声を出した。

もったいないことをしたかも。
悲鳴を上げる時間を与えてあげれば「あべぶっ!」とか言ってくれてたかも知れないのに。

いや、あれはアニメだからこそのもので、実際はないか。

でも今度機会があれば試してみよう。 


「さって、こっちはどうしようかな?」

気を取り直して気を失ったままの少年の前にしゃがみこむ。

傷自体は深くはない。
だけど血を流し過ぎている。
このままなら意識を戻すことはなく、死んでいくだろう。

「キレイな顔」

さらりとした髪を指で撫でる。

「んー、どんな色なんだろ」

青?緑?薄茶?
髪や肌の色からして色素は薄めっぽい。

「うっし、治して見るか」

私の動機なんてそんなものだ。
瞳の色が気になるから。
だから助ける。

あとは一応情報収集と。
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