洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
「逆に聞くけど他に誰がいるの?」
この場にいるのは少年と私と『ルーシア』だけ。
少年を襲っていた傭兵たちがわざわざ少年を治してから姿を消した、なんてのは不自然すぎる。
「それと私はユナって言うの。おまえじゃないわ」
「だったら俺だって……」
「ん?」
「--クルドだ。俺の名前」
「そう。クルド」
私はクルドとまっすぐに視線を合わせた。
「私は見ての通り魔族だけど、別に人間や人間の国をどうこうしようとは思っていないのよ。ちょっと訳ありでね。国から逃げてきたの」
逃げてきた、という私の言葉に大きく紫陽花色の瞳を見張るクルド。
やっぱりキレイ。
澄んだ瞳の色に何故か胸がドキドキした。
おかしいな、私は決して年下趣味なわけではないはずなのだけど。
あんまりキレイな色だから。
うん、きっとだからだ。
「あなたを助けたのはこれから人間の中で生きていくために情報がほしかったから。私、ほとんど魔族領から出たことがないのよ」
「逃げたってなんで」
「まあ色々あるのよ。色々とね。……って言うか聞いてくれる?」
ついでだ。
ちょっとばかりグチらせてもらってもいいかしら?
この場にいるのは少年と私と『ルーシア』だけ。
少年を襲っていた傭兵たちがわざわざ少年を治してから姿を消した、なんてのは不自然すぎる。
「それと私はユナって言うの。おまえじゃないわ」
「だったら俺だって……」
「ん?」
「--クルドだ。俺の名前」
「そう。クルド」
私はクルドとまっすぐに視線を合わせた。
「私は見ての通り魔族だけど、別に人間や人間の国をどうこうしようとは思っていないのよ。ちょっと訳ありでね。国から逃げてきたの」
逃げてきた、という私の言葉に大きく紫陽花色の瞳を見張るクルド。
やっぱりキレイ。
澄んだ瞳の色に何故か胸がドキドキした。
おかしいな、私は決して年下趣味なわけではないはずなのだけど。
あんまりキレイな色だから。
うん、きっとだからだ。
「あなたを助けたのはこれから人間の中で生きていくために情報がほしかったから。私、ほとんど魔族領から出たことがないのよ」
「逃げたってなんで」
「まあ色々あるのよ。色々とね。……って言うか聞いてくれる?」
ついでだ。
ちょっとばかりグチらせてもらってもいいかしら?