洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
「ってわけよ。もうホントに最悪じゃない?洗脳されてキッモイハゲのためにこの私の大事な時間がさんざん浪費されてたってわけ!」

ああ考えるだけで腹が立つ。

「--キモイハゲ……」
「そう。キモハゲよ、キモハゲ!」

私がキモハゲを主張していると、クルドは小さく笑った。

「なんか嘘っぽすぎて逆に真実味がある」
「そりゃそうよ。だってホントだもの」

私はふん、と胸を張った。

「で、情報って何が知りたいんだ?」
「あら、教えてくれるの?」

意外。もう少しゴネられるかと思ってたわ。

「助けられたのは確かみたいだし、な」

クルドはそう言って髪を手でかきあげる。
なんだかクルドって妙に仕草が大人びてるわね。
騎士って皆こんな感じなのかしら。 

おかげで変な気分。
もっと年上の男の人と話しているみたいな気になる。

「そうね。まずは……まずは、何かしら?」

情報収集をって思ってたけど、実際何を知りたいのかっと言われてみると何から聞いたらいいのかよくわからない。

えっと、私はしばらくここでのんびりしてから人間の村か町に行くつもりなのよね?
木を隠すには森の中。

人のいない場所で隠れてるよりも人に紛れている方が見つかりにくいだろうと思うのだ。



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