洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-

「……いない?」
「はい。ご主人様はその、お出かけ中で……」

ユナの屋敷、その門の前でライルは眉をしかめた。
呼び出しのチャイムに出てきたのは年若いメイド服の少女だった。

ユナはおっさんおばさんは口うるさいのが多いから嫌だ、とか言って若い少女ばかりを雇っている。
前にここを訪れた時は、一人いかにも執事な風貌の年嵩の男性がいたはずだが、その執事も外出中らしい。

「セバスさんはご主人様を探しに……ぁ」

主人が留守な時に屋敷を預かるあの執事までがいないというのは不自然に過ぎる。
それでさり気なく「へぇ、どこに?」と尋ねてみると、返ってきた答えがこれだった。

駄目過ぎる。
セバスちゃんと教育しとけ。
まあほとんど研究所にいるユナだ。
客は少ないはずだし普段はセバスが対応しているのだろう。

ユナは血筋も魔力の量も身分も教育の有無も気にしない
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