洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-

丸いベレー帽。
いかにもうだつの上がらない中年オヤジ。
やはり揉み手をしながら横に並ぶ女性にヘラヘラデレデレしながら何か流暢に話しかけている。

--不動産屋の『ぱわはら』オヤジだ。

横の女性は案内中の客であろうか。
オヤジの話に小さな頷いては質問を返している様子だ。
にしてもオヤジのデレ度が凄い。
まあなかなかの色気過多な熟女ではあるが。

遠目で見てもわかるってどんだけ鼻の下伸ばしてるんだか。
私は呆れつつ、ちょっと考える。
何をってアレだ。
もともと夕方に鍵を受け取る際に人前で致そうと思っていたアレのことである。

ちょっとした悪戯。
いや、嫌がらせ?
報復とも言えるな。

たいしたことではない。
ただちょいっとあのベレー帽の中身をご開帳して頂こうというだけのこと。

私はニヤリと笑みを浮かべる。
どうせなら、より良い環境で致すべきだよな、と。
< 88 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop