洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-

「……これか」

そのなかでももっとも新しいもの。
そしてより多くの魔力を消費しているもの。

見つけだし、ライルはそれを辿り、解析していく。

「遠いな」

ユナが『移動』した先を推測し、軽く舌打ちする。ユナでなければ簡単に『移動』できないだけの遠距離を選んだのだろうが。

「俺だと三回はいるか」 

三度の転移。
言うだけなら簡単だが、実際行うとなると一度の魔法にほとんど全ての魔力を注ぎ込むことになる。
魔力ポーションをがぶ飲みしたとしても、魔力の回復を待つとおそらくユナの移動先に着くのはおよそ一月近く。

「たくっ、しゃーねーな」
 
悪態をつきながら指先に魔力を流した。
 
「『破壊』」

魔力の痕跡を手繰り寄せ、破壊する。
その中に残る魔法の残滓、魔法陣の数式を粉々に破壊する。

魔力を辿り、解析するのは結構なコツがいる。
少ないセバスにはできなかったのだろう。
だから当てはなく探しにいった。
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