チャラ王子に捕まりました。


だからわざわざ名前で…。



「ははっ…知ってるよ!でも、ひなちゃんでしょ?名前。俺のことは晴琉って呼んでね!」



ニコッと微笑む彼の笑顔は想像以上に破壊力がありすぎる。



男の人なんてお父さんくらいしか顔を合わせながら話したことないから、ちょ…直視出来ないよぉ…。



「……」



「あ、ずるい。なんで目逸らすの?」



ず、するい!?



いや、あの…どちらかというと水無…いや、晴琉くんの仕草がずるいと思うのですが…。



それになんだか近いせいか、晴琉くんからするいい香りにドキドキしてしまう。



うぅ…いい匂い。



え、でもこれってあんまり嗅ぎすぎたら変態だよね??



息止めた方がいいのかな?



「わっ…!!」



自問自答をしながら足元を見つめていると、晴琉くんによって頭をわしゃわしゃされ、慌てて顔をあげる。




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