チャラ王子に捕まりました。


「あはは…、ごめんごめん。ひなちゃん見つけたから声かけようかなーって。てか綾瀬、頼むからもう少し加減して」



なんて少し痛そうに叩かれた頭をさする晴琉くんを気にもしてない様子で、綾瀬さんは不思議そうな顔をした。



「あれ?ひなちゃんって…晴琉と栗山さん顔見知りだったの?」



「いや、話聞けよ。ってか、顔見知りってか俺の彼女だし」



「えー!!そうだったの?!そうとも知らずに私ってば図々しく2人の話に入っちゃってごめんね」



さっきまで怒っていたのがうそのように、申し訳ない顔で両手で私の手を握り謝ってくる綾瀬さん。



私はそんな状況をいまいち理解出来ず、固まってしまう。



か…、彼女?



わわわ…私がってことだよね?



「へ…////?」



「クスッ…やっと気づいた」



「かわいい〜。栗山さん顔真っ赤」



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