君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
全然、強くなんてない。

私は小さい頃から泣いてばかりいた。

そんな私が強いと言うなら、それは優希がいたからだ。

『ねえ、美桜。僕のこと好き?』

うん、好き。大好き。この世の何よりも。

『だったら、僕のために笑って?そうしないと僕、美桜に会いにいけない』

私が笑ったら、優希が会いにきてくれるの…?

『すぐ行く。だから、笑って?君にただ笑って欲しいんだ。それに、僕も地獄の閻魔様に怒られちゃったしね』
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