君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
—6月のある日の出来事。

「暑い…」

「ね…」

私と優希はとりあえず元の関係に近いところまで戻っていた。

最初は私を優希が避けていて、全然話せなかったけど、私がなんとか説得した。(成功)

「なんで夜でもこんな暑いのよー!」

「叫ばない。うるさいし、近所迷惑」

まあ、まだ冷たい。

それに、私が一歩近寄ると一歩離れてく。

……地味に傷つくんだけど。

でも一歩引くたびに、優希は苦しそうな顔になっていって、私がその顔見てるの耐えらんなくて降参する。
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