もう一度だけキミに会えたなら
勇樹が倒れた。
私には一瞬何が起きたのかわからなかった。
突然の事で私は立ち尽くしてしまっていた。
動かなきゃ…
分かってる。
でも…。
そんな時隣にいたあの子達が
結生「まあ、ま、ん、」
将翔「ぷぱあ、」
そうだ私がしっかりしないと…。

………
先生「大変危険な状態です」
私「っ…!」
分かってはいた。
でも、あんまりよ。
まだ早いじゃない。
まだ、あの子達大人になってないのよ
嫌だ
嫌だ
あの人が居なくなるなんて想像もしたくないし
想像しない。

先生「もうひとつ言うと、旦那様はもって1週間かと」

え…
何言ってるの?
やめてよ
ねえ
嘘ですよね?先生…
こんな、こんなことって……



病院に運ばれてから彼は
目を覚まさなかった…。

そんなある日
いつものように彼のいる病室へと向かった
そしたら
「ゆう、か」
勇樹…?
勇樹!
結生「…ぱぱ」
!?
将翔「ぱぱ」
勇樹「…!!結生…将翔…こっちおいで」

将翔「うん!!」
結生「あう!」
笑顔で2人は勇樹の方に走っていく
勇樹「結生、幸せになるんだぞ」
勇樹「将翔…お母さんの事守ってやれ。将翔はヒーローだ」
結生「たーい!」
将翔「ちーろー!」
勇樹「…ゆうか、」
私「ん?」
勇樹「愛してるよ」
私「私もよ」
勇樹「…」
私「勇樹?」
勇樹はもう二度と目を覚ますことは無かった……。
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