もう一度だけキミに会えたなら
―――事件②―――
なんだ勇樹いるじゃん。
ぜーんぶ私の夢の中の出来事か。
変な夢だな。

私「勇樹来てくれてありがとう。私は大丈夫。仕事は?」
勇樹「何、言ってるの?」
私「え?」

よく見ると勇樹も入院してる人が着る服を着てた。
なんで…??
もしかしてさっきのは
そう思った瞬間先生が来た。
「旦那様の結果をきいていきなり倒れられたので…」
あっ…夢じゃない…。
嫌だ
嫌だ
なんで、勇樹が…
せっかく私達一緒になれたのよ。

もし私が事故になんか合わなければ。
勇樹と私はこんな事にならなかった。
それに、もっと早く結婚して
子供が出来て
人生を終えるはずなのに。
なのに…
勇樹「こんな感じになってごめん」
私「なんで…やるのよ」
勇樹「え?」
私「なんで謝るのよ。私のせいなのに。全部」
私「私があんなことにならなければ勇樹は、貴方はこんな事にならなかった…ごめんなさい。」
勇樹「ゆうか…。良いんだよ。」
勇樹「ゆうかが無事なら。僕は死んだってかまわ…」
私「何言ってるの!?貴方がいない人生なんてもう…嫌なの」

私が泣いてると
先生が走ってきて青ざめた顔をしている
私「先生?」
先生「あの、落ち着いて聞いてください」
私「は、はい。」
先生「ゆうかさんのお腹に赤ちゃんがいます」
私「え、」
勇樹「はい??」
先生「双子です。」
私・勇樹「はいいい!?」
勇樹はそっとギュッと抱きしめた。
私も抱きしめ返した。
嬉しい…
嬉しい…。

先生が帰って2人だけで話した
勇樹「双子かあ。どっちかな〜」
私「女の子と男の子がいいなあ」
勇樹「いいね」
私「勇樹?」
勇樹「何?」
私「だいすき」
勇樹「っ!」
勇樹「おれも!」

次の日から私は違う病院に移され
入院することになった。
勇樹は大丈夫。
って言うけど不安だよ。
貴方がいない日
1日、2日、3日、4日……。
気づけば貴方にもう1ヶ月も会ってない…
そしてとうとう明日が出産予定日だ。
怖い
怖いよ
私一人で出来るかな。
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