もう一度だけキミに会えたなら
―――もう1人の家族―――
私「うっ…」
気持ち悪い…。
もしかして、そう思いナースコールを押した。
すぐに先生が来て見てもらった。
そしたら
「すぐに手術室へ」という声が聞こえる
頑張らなきゃ。
…怖いよ、勇樹…。



病院に響き渡る泣き声。
「元気な赤ちゃんです」
そう聞いた時嬉しくて涙が零れ落ちた。
そして、1番に勇樹に伝えたい。

はやく、はやく。
…だんだん眠くなってきた。
多分疲れているのかも。
眠ろう。



…うか。
……ゆうか。
どこからか私を呼ぶ声が聞こえる
夢…?
それとも…
その時、目が覚めた。


目を開けた先にいたのは…
勇樹だった。

私「勇樹…?」
勇樹「ゆうか…。」
私「大丈夫なの?動いて」
勇樹「ああ。残りの時間は変わらないけど動いて大丈夫だって」
私「……そっか」
勇樹「…うん。」
先生「異常ありませんでしたよ」
私「ほんとですか!?ありがとうございます」
勇樹「??」
私「赤ちゃん産まれたの」
勇樹「え、ほんとに?」
私「うん!!」
勇樹「良かった…ありがとう頑張ってくれて」
「ごめんな、ゆうか。そばにいてやれなくて。、」
私「いいのよ。来てくれたじゃない」
勇樹「ありがとう」
私「名前何にする?」
勇樹「そうだな〜」
私「ちなみに、女の子と男の子だよ☺」
勇樹「おお!」
私「ねぇ、女の子の方、結生(ゆき)ってどう?」
勇樹「あ、いいかも。結ぶに生きる…。」
勇樹「男の子の方は…」
勇樹「将翔(まさと)とかどうかな?」
私「いいね!!」

無事決まりました
結生ちゃん、将翔くん、よろしくね。





2週間後

私「よしよし、結生、将翔♡」
結生「あぅ…っばあ」
将翔「ぶぁ…♡」
私「うふふ♡」
勇樹「可愛い」
私「うん♡」
勇樹「デレすぎ〜w」
私「だって〜w」
私「ママって言ってほしいな〜」
勇樹「まだだろ〜ww」
私「んんん〜」
勇樹「俺も言って欲しいな」
私「ねー♡」


幸せ

こんな何気ない日々が一番の幸せだ。
こんなにも大事な存在が増えていく。
きっと奇跡が起きて
勇樹は生きられる。
絶対そうだ。



ねぇ、私貴方にもしもの事があったら
私この子達守れるかな…。

不安。

でもそうはさせないから。

いつまでもあなたの隣に居たい。



勇樹「ゆうか?」
私「うん?」
勇樹「考え事?」
私「うん!!この子達の事とあなたの事」
勇樹「そっか?」
私「うん!!」

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