というわけで、結婚してください!
「お父さん、ぽすは……っ。

 ……ぽすは、元気そうですね」

 ぽすは父の腕に抱かれ、いつものように笑っているかのような顔で、まったりしていた。

 罠かっ。

「いや、お前がなんにも連絡寄越さないから。
 清白の家にはともかく、こっちには連絡くらい入れなさい」
と叱られたので、

「いや、連絡しなさいって。
 私、誘拐されてたんですけどっ」
と文句を言うと、

「誘拐?」
と父は眉をひそめ、

「お前自分で彼についてったんだろうが」
と言ってくる。

「ええーっ。
 誘拐ですよーっ」

「いや、私には自分の足で歩いてついてったように見えたぞ。
 なあ、尊くん」
と尊に同意を求めていた。

 尊は、いやまあ、どうでしょうね……などと、よくわからないことを呟いている。
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