というわけで、結婚してください!
鈴、鈴、鈴って。
もはや、誘拐犯ではないな。
姫に仕える下僕か……?
と仕えている家の息子に対して失礼なことを思いながら、
「それはいいんですが。
で、なんで、こんな屋敷の近くに居るんですか」
と文句を言うと、
「いや、灯台下暗しかと思って」
と尊は言う。
「暗くないです!
さっさとどっか行ってください。
俺は今日は疲れてるんで、このまま帰って寝たいんです。
今から、貴方がたをとっ捕まえて尋問するとか勘弁ですから」
ほら、しっし、と数志は尊を手で払う。
征なら無言で睨みをきかせてくるところだが、尊は、
「大丈夫か?
あとで怒られないか?」
といきなりこっちの心配をし始めた。