というわけで、結婚してください!
「俺以外に貴方が見つからなきゃいいんですよ。
 さっさと逃げてくださいよ、も~」
と数志は、自分の都合で、捕まえるべき人間を追い払う。

 まあ、それだけが理由ではないが……と溜息をついたあとで、尊に少し忠告をしてみた。

「早くどうにか決着つけた方がいいですよ。
 征様はいつまでもしつこく、諦めませんよ。

 ご存知でしょうが。
 そういう方ですから」

 さあ、行ってください、と言いながらも、この事態を何処にどう決着つければ、おさまるのかわからないな、と思っていた。

 弁当の入ったコンビニの袋を手に、こちらに軽く頭を下げながら尊は出て行く。

 二人分の弁当か……。

 なんかいいな。

 俺もやっぱり彼女とやり直そうかな、とぼんやり思いながら、数志は尊を見送った。







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