というわけで、結婚してください!
「いやいやいやっ。
 だから、逃げられたんですよっ。

 でも、征様、尊様のお手つきは嫌なんでしょ?
 今のままなら、いずれそうなりますよ。

 もうあの二人のことは放っておいたらどうですか?

 征様、降るように、いいお話が舞い込んでたじゃないですか」

 征の見合い相手は、みな、美人で資産家の令嬢ばかりだ。

 ひとり分けて欲しいくらいだ、と数志は思っていた。

 だが、征は、
「此処まで莫迦にされて、黙ってられるか」
と言い放つ。

「あの二人には――

 特に鈴には思い知らせてやらないとな。

 ……数志、鈴たちは何処だ。

 お前、本当は知ってるんだろう」

 ひい……。
< 143 / 477 >

この作品をシェア

pagetop