というわけで、結婚してください!
 



 ぽすと晴一郎が居なくなると、場を和ませるものが居なくなったので、車内の空気は一気に緊迫してきた。

 晴一郎がお金をくれたが。

 とでもではないが、今から三人で呑みに行きましょうとか言うような雰囲気ではない。

 それに――

「あ、そうだ。
 私、十一時半には、お義母様を起こしに行かないと」
と鈴が言うと、

「それは行かなくていい」

「いいだろ、別に」
と征と尊がそろって言ってくる。

 いえいえ、そういうわけには行きません、と鈴が言ったので、そのまま、清白すずしろの屋敷に帰ることになった。

 少し沈黙が続いていたが、途中、征が口を開いた。

「……なんで急に反抗してみた」
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