というわけで、結婚してください!
「……本当に偶然だな。
 こんなお前を縛るのに、ちょうど良さそうな縄が、たまたま落ちているとか」

 いやいやいやっ!

 貴方、今、自ら持ってきましたよねっ?

 そういえば、さっきから左手を見せなかったな、と今、気づく。

 ヤバイ人ですよ。

 この人、本気でヤバイ人ですよっ!

 でも、これで、堂々と尊さんを呼んでもいいはずだっ、と鈴は思った。

 さっきまで、征さんの方が夫なのに、助けを求めるのは悪いかなと、ちょっとは思ったりもしていたのだが――。

 だが、これで申し訳ない気持ちも吹き飛んだ、とばかりに鈴は遠慮なく声を張り上げた。

「みっ、尊さんーっ!
 助けてくださいーっ」





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