というわけで、結婚してください!
「お前も寝不足か?
 通常通りか?」
と鈴の飛ぶ妄想に尊がケチをつけてくる。

「だが、わかる」
と尊は言った。

「俺も今、寝不足で疑心暗鬼になってるところだ。

 お前が話したという電気屋も家具屋も若い男で、お前に気があったりするんじゃないかとか。

 いや、でも、家には、ぽすが居るから大丈夫かと思ったり」

 その状況で、ぽすが居るから大丈夫なんてことはないと思いますが。

 尊さんのぽすへの信頼感、すごいですね、と鈴は思っていた。

「島のトラブルも、イベント直前になって、新商品のパッケージが、ちょっとよそのと被ってるんじゃないかと上が言ってきたのも。

 全部、征の差し金なんじゃないかと疑ったり。

 あいつがそういう方向には、せこくないのは知ってるのにな」

 相変わらず、妙なところでは信頼関係がありますね、と思う鈴に、尊は言ってきた。

「正直、俺は今、猛烈に後悔している。
 逃亡中に、お前になにもしなかったことを」

 朝からなんの話ですか、と鈴は赤くなったが、仮眠の繰り返しの尊にとっては、朝も夜も区別がない感じなのだろう。
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