というわけで、結婚してください!
「は……」

 は? とそこで止まってしまった鈴を見、なんだろう、という顔を尊がする。

「は、外してくださいっ」

 自らコルセットを外してくれという恥ずかしさに、素敵な浴室が勝った。

 いや、勝っていいものだったのかは謎だが……。

 立ち上がり、こちらに来た尊が、
「なんだ。
 やっぱり襲って欲しいのか」
と言う。

 違う違う違う、と鈴は高速で手を振った。

 ああっ。
 やはり、頼むのではなかったっ。

 どうかしていた。

 いや、それを言うなら、尊さんと此処まで来てしまったことがどうかしてたんだが、と改めて、鈴は思う。
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