というわけで、結婚してください!
「だって、私、征さんには、三度お会いしただけですから。

 一度目がお見合いで、二度目が結納で、三度目が今日です」

 すると、一瞬、沈黙した尊が、

「そんな女がこんなところでなにをしている。
 帰れ」
と言ってきた。

「いや……貴方が私を連れて逃げたんですよね?」

 鈴は確かめるようにそう訊いていた。






< 52 / 477 >

この作品をシェア

pagetop