絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
答えると彼は私の肩から手を離し、心底安心した顔を見せた。

「よかった。麻衣子の初めての友達が男だったらどうしようかと思ったよ。もし男だったら喜んでやれないからな。むしろ引き離す」

真面目な顔をしてそんなことを言う上杉さんに、なんとも言えない気持ちになる。心がむず痒いと言うか……表現し難い。

「さて、と。麻衣子、夕食はまだ?」

「あ、はいまだですけど……」

「じゃあ食事に行こう」

私の了解を得ることなく、彼は私の手を取り歩き出した。

「ちょっと上杉さん!?」

私、まだ行くなんて一言も言っていませんよね!?

それなのに上杉さんは、私の手を引き前へと進んでいく。彼の大きな手は私の手を強く掴んで離してくれそうにない。

すっかり慣れた彼の強引ぶりに困惑しながらも、心の隅で少しだけドキドキしている自分もいる。

真理愛に言われたこともあり、考えれば考えるほど意識してしまう。

それでもどうにか平静を装い、彼の運転する車で近くの飲食店へと向かった。
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