絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「ただいま、麻衣子」

「あ、おかえりなさい。荷物、すみませんでした」

ドキッとしつつも、荷物を取りに行ってくれた彼の元へ駈け寄る。そして上杉さんからバッグを受け取る。

「ありがとうございました」

お礼を言ったけれど返事がない。
どうしたのかと聞く前に、上杉さんは照れくさそうに言った。

「いいな、麻衣子に『おかえりなさい』って出迎えられるの」

「えっ?」

「それにこうして俺の家に麻衣子がいるとか、最高にいい。……麻衣子と有坂社長には悪いけど、一緒に暮らせるかと思うと嬉しいよ」

言葉通り嬉しそうに言われると、返答に困る。

上杉さんと一緒に暮らすなんて、緊張して無理な気がしていたけど……そう、だよね。一緒に暮らすということは、プライベートな時間を彼とたくさん過ごせるんだ。

そう思うと私も嬉しいかもしれない。

私まで照れ臭くなる。すると上杉さんは私が手にしていた荷物を持ってくれた。

「安心しろ、麻衣子が俺のことを好きになってくれるまでなにもしないから。それに有坂社長から麻衣子を預かった身だからな。信用を失うことは絶対にしない」

上杉さん……。
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