絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「麻衣子の気持ちの整理がつくまで、いくらでもいてくれて構わないから。迷惑だなんて思わないでくれよな?」

そう言うと彼は私の荷物を持ち、歩き出した。

「ゲストルームが空いているから、そこを使ってくれ」

「あ、はい」

後をついてリビングを出ると、廊下には五つのドアがあった。

そのうちのひとつのドアを開けると、十畳ほどのフローリングの部屋で、室内にはベッドやクローゼット、テレビなど家具が一式揃っていた。

「ここが麻衣子の部屋な」

クローゼットに私の荷物を入れると、こっちにおいでと手招きする。

素直に従い、彼に続いて廊下に出ると彼は次々とドアを指差して説明していく。

「隣が俺の部屋で、真正面がバスルーム。右隣がトイレで玄関に一番近い部屋が納戸になっているから」

「わかりました」

返事をすると、上杉さんは私の髪をクシャッと撫でた。

「自分の家だと思って過ごしてくれて構わないから」

優しい声色で言われ、胸がキュンとなる。

「……ありがとうございます」
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