絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「いやいや、同棲でしょ。災い転じて福となすとは、まさにこのことね」

頷きながら味噌汁を啜ると、真理愛は私を見据えた。

「でも自分の気持ちに気づいたきっかけ、理解できるわ。……誰だって気になるものだよ、好きな人が仕事とはいえ、他の女性と一緒にいるところを見たら」

「そっか。……真理愛も同じような経験ある?」

しみじみ話す彼女に問うと、すぐさま頷いた。

「あるに決まってるじゃない。誰かに取られたくないって気づいて、初めて好きと認識すること、みんな一度は経験しているんじゃないかな。人間って意外と独占欲強い生き物よね」

たしかにそうかも。磯部さんと一緒にいてほしくないって思っちゃったもの。
自分の中でそんな感情があるなんて、思いもしなかった。

食べる手はいつの間にか止まり考え込んでいると、真理愛は思い出したように言う。

「あ、じゃあもしかして月曜日の噂のビンタ女って麻衣子だったの?」

「ビンタ女……?」

藪から棒に言われた話に、ハテナマークが並ぶ。

すると真理愛は前屈みになり、周囲に聞こえないよう声を潜めた。
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