イケメンエリート、はじめての純愛⁇
「EOCの人間は無駄を嫌います。
無駄なものには手を貸さない。
無駄なものを瞬時に判断できる、そういうスキルを身につけていますから」
宗一は映司の正面のソファに座りなおした。
「今のこの時間が何よりも無駄な時間だという事に、EOCの人間が気付いてないということか?
君が、咲子を嫁にできると思っている事自体、無駄な話だ」
映司は宗一から視線を外さない。
睨むわけではなく、映司という人間に興味を持ってもらうため。
「僕が今日ここへ伺った理由は、咲子さんとの結婚を認めてほしいという事と…」
映司はそこで話の流れを一旦ぶち切る。
映司の腹の内を相手に想像させる、映司の交渉手段の一つだ。
案の定、宗一の方から質問してきた。
「それと? 何だね?」
映司はもうEOCの堀江映司の顔になっている。
EOCの人間は、得にならない仕事はしない。
この七条不動産に関しては、EOCの目で見れば見向きもしないだろう。
それほど、得にならない仕事だから。