恋愛零度。

「三好さん」

私は、意を決して言った。

「さっきのお店、もう一回戻ってもいいかな」

「え?」

「あのワンピース、やっぱり買おうかなって思って」

「ほんとにっ!?」

目を輝かせる三好さんに、私はコクリと頷いた。

変わりたい、と思ったんだ。

言い返せなくても、仕返しできなくても。

まずは自分にできることから、変えてみようって。

< 147 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop