恋愛零度。
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「はあー。自分の目的は果たせなかったけど、大満足だよ。今度遊ぶときはそれ着てきてね!」
三好さんが満面の笑みで言う。
「うん、ありがとう」
早くこのワンピースを着てみたい。
服を買って、こんなにもわくわくしたのは、初めてだ。
「デートで着たら、桐生くんにもっと惚れられちゃうかもねー」
「デート……」
一瞬、このワンピースを着て一緒に出かけるところを、想像してしまった。
手を振って、待ち合わせをして、映画とか行ったりして……
「ーーな、ないないないっ!」
「あれ?なんかいま、一瞬間があったけど?」
からかわれながら、ビルを出て駅に向かった。