オトナの事情。
『…私とユキ君の報道は有名すぎるでしょう?だからBLUEのメンバーを起用すればファンの反感を買う、とか、だったらいっそユキ君本人を使っちゃえばいいじゃないか、とか、色々な意見が出てて。』
「俺は、カメラマンていう立場としてはね、コーサカ君推しだよ?だって絶対にるーなの1番いい表情引き出せるでしょ。本物の彼なんだから。」
高田さんはそう言って肩をすくめて見せた。
…なんだか、すごい話だよな。
まあスタッフは皆、ルナが専属を卒業したらもうモデルとして働けなくなるなんて知らず、あくまでも次のステップへの一歩だとしか思ってないから、そんな話になったんだろうけど……
ルナは、望まない結婚をするために、やめるんだぞ?
なのに…
ウェディングの撮影だなんて、あまりにも残酷だ。
ルナの気持ちを考えたら堪らなくて、俺は何も言えない。
「…ユキ、お前、やれ。」
そんな沈黙を破ったのは、悠二だった。