オトナの事情。
ルナは俺だけに聞こえるように小声で、
『私が初めて友達になった人なの。』
そう言った。
なるほど、ルナが外の世界に出るようになったのはモデルの仕事を始めてからなのだから、納得だ。
「やっぱり、コーサカ君に頼むのがいんじゃないの?るーな。」
『えー、んー…でも…』
「え?俺が何か…?」
何を話しているのかよく分からず尋ねれば、ルナは、躊躇いがちに話し始めた。
『…実は、私、この雑誌の専属モデルを今年いっぱいで卒業するんだけど…』
「え、そうなの?」
俺は前に聞いていたことだが、悠二は驚いていた。
そう。今年いっぱいでの卒業。
…それは同時に、俺たちの別れが近付いている事を表す。
そのことはなるべく考えないようにしながら、ルナの言葉の続きに耳を傾けた。
『だから卒業特集ってことでね、ウェディングの撮影をやることに決まって…その相手役候補に、BLUEのメンバーも何人か名前が挙がってるの。』
ユウジ君も、ユキ君もね、とルナは言う。